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掲載内容は2026年7月10日時点で確認した公式情報をもとに作成しています。
文字起こし精度は、話し方、録音機器、雑音、人数、言語、専門用語などによって変わります。特定の認識率を保証するものではありません。導入前に自社の音声で確認してください。
Nottaの文字起こし精度は、一律に「何%」とは言えません。公式ヘルプでも、会議内容、発話者、録音環境によって認識精度が変わると説明されています。
2022年更新の公式記事には、整然と発言するフォーマルな会議で90%以上、軽いミーティングで50〜80%程度という目安があります。ただし、古い参考情報であり、すべての利用環境に当てはまる保証値ではありません。
導入判断では、認識率の数字だけを見るより、自社の音声で修正に何分かかるか、重要な固有名詞・数字・担当者を正しく拾えるかを測るほうが実務的です。
先に結論
- 静かな環境で一人ずつ明瞭に話すほど精度を期待しやすい
- 雑音、遠いマイク、同時発話、方言、専門用語は誤認識の要因になる
- 正しい発話言語を選び、専門用語を単語登録すると改善を見込める
- 正式な議事録では、数値・固有名詞・決定事項を人が確認する
- 導入前に3種類以上の実務音声でテストする
Notta公式が示す精度の目安
Notta公式ヘルプの「文字起こしの精度(音声認識率)はどれぐらいですか?」には、次の目安が掲載されています。
| 会議の条件 | 公式ヘルプの目安 |
|---|---|
| 地方議会・役員会議など、整然と発言するフォーマルな会議 | 90%以上 |
| 軽いミーティング・打ち合わせ | 50〜80%程度 |
公式記事は2022年11月10日更新です。現在の音声認識エンジン、言語、端末、会議機能ごとの差を示した最新の一律評価ではありません。
そのため、「Nottaなら常に90%以上」と解釈するのは適切ではありません。公式記事にも、口元で収音できない場合は認識精度が大きく下がるという注意があります。
この数値は候補選びの参考にとどめ、最終判断は自社環境で行いましょう。
文字起こし精度を左右する8つの条件
1. マイクと発言者の距離
発言者の声が小さく収録されると、音声認識に必要な情報が不足します。会議室の中央へスマートフォンを一台置くだけでは、端に座る人の声が遠くなる可能性があります。
公式ヘルプでは、なるべく指向性のあるマイクを使い、マイクと発言者を近づけるよう案内しています。
対面会議では、参加人数と座席配置に合う会議用マイクを検討しましょう。テスト時には、発言者ごとの音量差も確認してください。
2. 周囲の雑音と反響
空調、キーボード、食器、交通音、隣の会話などは認識を妨げます。壁や床が硬い部屋では、声が反響して聞き取りにくくなることもあります。
静かな部屋へ移動する、窓を閉める、マイクを机の振動から離すなど、録音前の調整が有効です。
3. 話す速さと明瞭さ
小声、早口、語尾が弱い話し方は誤認識につながる可能性があります。公式ヘルプでは、ゆっくり、はっきり話すことが推奨されています。
文字起こしのために不自然な話し方へ変える必要はありませんが、重要な数字、日付、固有名詞は区切って発言すると確認しやすくなります。
4. 同時発話
複数人の声が重なると、音声同士が混ざり、誤認識が増えます。公式ヘルプでも、同時発話は誤認識になり、順番に発言する会議形式を推奨しています。
議論が活発な会議では、認識率だけでなく、誰の発言かを判定する話者識別も難しくなります。司会者が発言順を整理するだけでも改善を期待できます。
5. 方言・訛り・俗語
標準的な発音から離れるほど、音声認識エンジンが正しく判断できない可能性があります。公式ヘルプでは、方言や訛りを抑え、俗語を使わないことを改善策として挙げています。
ただし、日常業務の話し方を完全に変えるのは現実的ではありません。実際の話者でテストし、修正量を確認することが重要です。
6. 専門用語・社名・人名
一般辞書にない製品名、略語、社内用語、人名は誤変換されやすい要素です。
Nottaには、日本語・英語の単語登録機能があります。公式ヘルプでは、名前、専門用語、会社名の「読み」と「表記」を登録することで、変換精度が向上すると案内されています。
2026年2月19日更新の公式記事では、登録可能数はフリー3個、プレミアム200個、ビジネス1,000個、エンタープライズはカスタマイズと掲載されています。ビジネス・エンタープライズではWeb版から一括登録も可能です。
7. 発話言語の設定
実際の音声と異なる発話言語を選ぶと、内容と大きく異なる文字起こしになる可能性があります。
録音・ファイル取込を始める前に、音声の主言語を正しく指定してください。会議内で複数言語を切り替える場合は、利用する機能が対応しているかも確認が必要です。
8. 音声ファイルの品質
公式ヘルプでは、ノイズが少なく、音量が十分なファイルを用意し、MP3などの圧縮形式を避け、基本的には非圧縮のWAVを選ぶことを推奨しています。
ただし、実務ではファイルサイズや録音機器の制限があります。同じ音声を異なる録音設定で試し、精度とファイル容量のバランスを確認しましょう。
Nottaの精度を上げる具体的な方法
| 改善策 | 実施内容 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 発話言語を合わせる | 開始前に音声の言語を選択 | 別言語としての誤認識を防ぐ |
| マイクを近づける | 発言者との距離を短くする | 声を明瞭に収録 |
| 雑音を減らす | 静かな部屋・会議用マイクを使う | ノイズによる誤認識を削減 |
| 同時発話を避ける | 司会者が発言順を整理 | 発言内容・話者の混同を削減 |
| 単語登録を使う | 社名・製品名・略語を事前登録 | 固有名詞の変換を改善 |
| 音質を上げる | 十分な音量・WAV等で録音 | 音声情報の欠落を抑える |
| 利用環境を更新 | 対応ブラウザ・最新版アプリを使う | 動作不良要因を減らす |
| 人が最終確認する | 数字・固有名詞・決定事項を照合 | 業務上重大な誤りを防ぐ |
単語登録は専門用語対策に有効
業界用語が多い会社では、単語登録の有無が修正時間に影響します。
導入前に次の単語を20〜50個ほど抽出し、登録前後で比較しましょう。
- 会社名・部署名
- 商品・サービス名
- 顧客名・取引先名
- 人名・地名
- 業界固有の専門用語
- アルファベットの略語
- 数字を含む型番
評価するときは、同じ音声を用いて登録前と登録後の結果を比較します。ただし、公式ヘルプでは、登録した単語は今後新しく作成される文字起こしへ適用されると案内されています。既存結果が自動的に改善されるとは限りません。
また、YouTubeの文字起こしでは単語登録が参照されないという注意も掲載されています。利用する文字起こし方法ごとに動作を確認してください。
話者識別の精度も別に確認する
文字が正しくても、誰が話したかが間違っていると、議事録として使いにくくなります。
Nottaの公式ヘルプでは、話者識別の条件が利用方法によって異なると説明されています。
| 利用方法 | 公式掲載の主な条件 |
|---|---|
| 画面収録 | 開始前にオン、全発話言語、最大10名 |
| Chrome拡張のタブ録音 | 日本語の場合に識別 |
| マイク録音・リアルタイム | 日本語の場合、最大10名 |
| ファイルアップロード | 取込時にオン、全発話言語、最大10名 |
| Notta BotのWeb会議 | 全発話言語、参加アカウントを基に識別 |
Notta Botでは、複数人が共有アカウントから参加すると、発言が同じアカウントへまとめられると公式ヘルプに記載されています。
話者識別を評価するときは、参加者数だけでなく、声質が似ている人、発言が短い人、同時発話がある場面も確認しましょう。
「精度」を認識率だけで判断しない
文字起こしツールの導入目的は、認識率の数字を競うことではなく、業務時間を減らし、必要な記録を正しく残すことです。
実務では、次の指標を使うと判断しやすくなります。
修正時間
30分の会議を文字起こしした後、公開・共有できる状態まで何分かかるかを測ります。手作業でゼロから議事録を作る時間より短くなるかが重要です。
重要語の正答率
すべての助詞を数えるより、商品名、金額、日付、担当者、決定事項など、間違えると業務へ影響する語を抽出して評価します。
話者識別の修正数
「誰が発言したか」を何か所直したかを数えます。面接、商談、意思決定会議では特に重要です。
要点の抜け
AI要約も利用する場合は、文字起こし精度とは別に、決定事項、課題、次のアクションが漏れていないかを確認します。
読みやすくする編集量
音声認識が合っていても、フィラー、言い直し、重複発言を整理する作業は残ります。期待する完成度を先に決めましょう。
導入前に行う精度テスト
1. 代表的な音声を3種類選ぶ
静かな定例会議だけでなく、実際に難しい条件も含めます。
- 静かな会議室での定例会議
- 複数人が参加するWeb会議
- 雑音や専門用語がある商談・現場音声
2. 正解データを用意する
5〜10分程度を人が聞き直し、正しい文字、話者、数字、固有名詞を記録します。これを比較基準にします。
3. 同じ条件で文字起こしする
端末、マイク、言語設定、機能を記録します。条件を変える場合は、一度に一つだけ変更すると原因を特定しやすくなります。
4. 重要項目を採点する
| 評価項目 | 配点例 |
|---|---|
| 数字・日付 | 25 |
| 固有名詞・専門用語 | 25 |
| 決定事項・否定表現 | 20 |
| 話者識別 | 15 |
| 本文全体の読みやすさ | 15 |
配点は業務に合わせて変更します。営業なら顧客名と金額、医療・法務などの専門領域では用語と否定表現を重視します。
5. 修正時間を測る
認識率が高くても、話者名や段落を大量に直すなら効率化できない可能性があります。文字起こし時間だけでなく、完成までの総作業時間を比較してください。
6. 単語登録・録音方法を改善して再テストする
最初の結果だけで判断せず、専門用語登録、マイク位置、発言ルールを変更し、同じ評価方法でもう一度測ります。
Nottaが向いている可能性があるケース
- 静かな会議室やWeb会議が中心
- 参加者が順番に明瞭に話す
- 専門用語を事前に登録できる
- 下書き作成の効率化が目的
- 最終確認を人が行う体制がある
慎重な検証が必要なケース
- 複数人が頻繁に同時発話する
- 工場、店舗、屋外など雑音が多い
- 方言・訛り・小声が多い
- 業界固有語や外国語が頻繁に混ざる
- 一字一句の正確性が必要
- 誤認識が法務・医療・人事判断へ影響する
重要な用途では、AI文字起こしだけを正式記録にせず、原音の保管、人による照合、承認フローを設けてください。
導入前チェックリスト
- 実際の会議音声を3種類以上用意した
- 正しい発話言語を選択した
- マイクと発言者の距離を確認した
- 雑音・反響・音量差を確認した
- 同時発話のある場面を含めた
- 専門用語を登録した
- 数字・固有名詞・否定表現を採点した
- 話者識別の修正数を測った
- 完成までの修正時間を測った
- AI要約を使う場合は別に評価した
- 人が最終確認する項目を決めた
- 他サービスと同じ音声で比較した
よくある質問
Nottaの文字起こし精度は何%ですか?
公式ヘルプには、フォーマルな会議で90%以上、軽いミーティングで50〜80%程度という目安があります。ただし、2022年更新の記事であり、環境によって変わるため保証値ではありません。
精度が低くなる主な原因は?
雑音、遠いマイク、小さい声、早口、方言、同時発話、専門用語、誤った言語設定などが主な要因です。
専門用語にも対応できますか?
Nottaには単語登録機能があります。社名、製品名、人名、専門用語の読みと表記を登録することで、変換精度の向上を見込めます。
複数人の会議で話者を識別できますか?
話者識別機能がありますが、利用する文字起こし方法と言語によって条件が異なります。マイク録音やファイル取込では最大10名など、公式ヘルプの最新条件を確認してください。
同時に話しても文字起こしできますか?
公式ヘルプでは、声が重なると誤認識が増えると説明されています。重要な会議では、一人ずつ順番に発言する運用が推奨されます。
録音済みファイルとリアルタイムでは精度が違いますか?
音質、マイク、ネットワーク、利用機能が異なるため、結果が変わる可能性があります。実際に使う方法ごとに同じ内容で比較してください。
Nottaの文字起こしをそのまま正式な議事録にできますか?
誤認識の可能性があるため、数字、日付、固有名詞、否定表現、決定事項、担当者は人が原音と照合することをおすすめします。
まとめ
Nottaの文字起こし精度は、会議の形式と音声品質によって大きく変わります。公式の認識率は参考になりますが、自社環境での精度を保証する数字ではありません。
精度を上げるには、正しい言語設定、近いマイク、雑音の低減、同時発話の回避、専門用語の登録が有効です。
導入前は、静かな会議だけでなく、Web会議や雑音・専門用語がある音声も試しましょう。認識率だけでなく、重要語の正答、話者識別、完成までの修正時間を測ると、実務で使えるか判断できます。

